2007年03月

2007年03月27日

肉、魚、ニュージーランド


秋のニュージーランドに行ってきました。
場所は北島のムルパラ、ベテランガイドのマリー・ダウニーさんを訪ねる取材です。

実は、これまで海外の釣り場は韓国以外に経験がありませんでした。
アメリカも、パタゴニアも、いまだに夢のフィールドです。
で、今回はいろいろあって、チャンスが巡って来ました!

取材が決まったあと、マリーと事前にメールで連絡をとっていると、
「フライはドライフライもニンフも全部#18を持ってきて」とのこと。
ん、#10と#8の間違い?  どでかいロイヤルウルフとかウエイトたっぷりのニンフじゃないんだろうか……?

でもやっぱり、このサイズでよかったんです。
そのあたりの経緯については、今年の秋頃にフライフィッシャー誌で詳しくレポートするので、
ぜひ楽しみにしていてください。興味深い釣りをご紹介できる予定です。

で、初めてのNZはこれ以上ないくらい天気に恵まれ、取材も順調に進行。
釣り以外にも、牛肉やラムの美味しさ、本場のラグビー、圧倒的なスケールの星空と、
本当にどれもが期待どおりというか、それ以上でした。

そんな空気を少しでもお伝えできればと、
とある1日の風景をお伝えします。

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今回の取材で泊まったランギタイキ・リバー・ロッジ(RANGITAIKI RIVER LODGE)。マリーの友人のロン&ジェーン夫妻がマリーの家から数100mの所で運営して、広大な芝生の敷地の中にあります。おもにゴルファーと釣り人を対象にしたロッジで、部屋の前にウエーダーの着脱に便利なベランダ(?)が続いていてとても快適

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下がガイドのマリー。なんでも、僕が訪れている間の土曜日に、長男ランスの誕生祝いがあるとのこと。
で、その日はご近所さんや隣町の親戚やら、ゲストの数が多いから準備がけっこう大変なんだとか。
そのため、当日はやっぱり朝からそちらを手伝いたいらしいのです。
相談した結果、その日は朝一にロンが僕をマリー指定の入川場所に連れていってドロップ。
あとは自分で釣り上がっていって、4時半頃を目安にロッドをしまって歩き始めれば、
夕方5時頃に上流の橋にたどりつくはずだから、そこにマリーがピックアップに来るとのこと。
つまり、1人で1日釣り上がりというわけです!!!

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釣ったのはこんな川でした。実は現地に到着した日、同じ川の下流部で夕方2時間くらいはロッドを出す時間があったので、マリーからフライや釣り方についてはいろいろアドバイスを受けていました。
なので、この日はそれを1人で実践するよいチャンス。

その結果……

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いいところでは、こんな感じのサイズがいくつか釣れました。
天気はドピーカンなのですが、いずれもライズを見つけてからのドライの釣りです。
いくつかライズがあっても、あせらずに捜すと、時折型のよい大きな三角頭が出現!
中には圧倒的なパワーで、こちらが完敗だった魚もいて、
それはそれでとても楽しめました。

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昼はジェーンが詰めてくれたサンドイッチを川原で頬ばります。NZは日差しが非常に強く、3月は秋の入り口で朝晩はかなり冷えるのですが、日中はほんとに暑かったです。
川に入ってしばらくは、まったく人工物の気配はなかったのですが、後半は私有地である牧場の中を流れているらしく、柵やら牛をよく目にするなと思っていたら、途中で上流に3人のフライフィッシャーを発見!
幸い、マイペースな家族連れで、ひと声かけると問題なく上流に行け、釣りも継続できました。
それにしても、行けども行けども橋など出てこないので、途中には
「英語聞き間違えていないよなぁ……」と少し不安になってきたのですが、
4時半前にロッドをしまい、歩きに集中したところ、
本当に30分ほどで橋が見えてきました。マリーも時間通りにピックアップに来てくれて、
さぁ、夕方はパーティーです。

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集まったのは、マリーの親戚、ガイド仲間、近所の人々、ランスの友人などなど。マオリの人もけっこういます。下の写真で腕組みをしている彼は、あのオールブラックスにも入ったことがあるそうで、ラグビーファンの自分は大感激! どちらかといえばシャイな感じなのですが、とてもいい人でした。

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真ん中にいるのが、本日のパーティーの主役であるランス。ふだんはランニングを愛好している、いかにも真面目な青年なのですが、この日は悪友からアルコールをたっぷりふるまわれて、すっかりヘベレケになっていました。

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実はここまで盛大にお祝いしたのは、ニュージーランドでは21歳の誕生日が成人式にあたる特別な日だからだそうです。日本でも20歳が成人にあたることはよく理解してもらえましたが、行政によるセレモニーがあることを説明しても、いまいちピンとこないようでした。自然が圧倒的に豊かなせいか、やっぱり、何かをお祝いするのでも、彼らにとってはこんなホームパーティーが一番自然なんでしょう。こんな日にお邪魔できて、とてもラッキーでした。


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2007年03月06日

杉坂隆久さん


昨日は、杉坂隆久さんが来社されました。
タイイングの撮影およびインタビュー取材のために、
編集部までお越しいただきました。

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タイイングツール、マテリアル一式をわざわざお持ちいただいて、
熱血解説中の杉坂さん

ネタは今年、長野県犀川で実績を上げている、
ルードボディー・ストリーマーです。
このパターンの最大のミソはキールになること。
これによって根がかりをそれほど気にすることなく、
底ギリギリにフライを流すことができるというわけです。

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タイイング撮影は、こんなふうに行なわれています。

フライをキールにするために、ウエイトのバランス、
各マテリアルの取り付け方や角度にかなり気を配っています。

家に帰ってさっそく自分で試してみると、
次回の犀川釣行はこれを持っていけば…、
と思わずお風呂でニヤけてしまう
フライが簡単に作れました。

各方面から犀川の釣果が聞こえてくるのに、
僕はいまだノーフィッシュ…。
次こそは!

このタイイングは次号、3月22日発売号のフライフィッシャーに掲載します!










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2007年03月02日

スカジットキャスト


先日お伝えした、マット鈴木さんと山城良介さんの飲み会。
その場で、「スカジットキャストの練習会をしよう!」と盛り上がり、
昨日、実現しました。

つるや釣具店の山城さんといえば、バンブーロッドのイメージが
強いですが、新しいキャスティングにも積極的に取り組まれているようです。

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新しいモノに果敢にチャレンジする山城さん。
ダブルハンドを持つ姿もさすが、です。

午前10時に多摩川河川敷に集合し、お弁当を食べながら午後2時くらいまで
ロッドを振り続けました。

僕もなんだかんだと振り続け、今日は筋肉痛です。
スカジットキャストは知れば知るほど便利な、お手軽なキャスティングです。
このテクニックの細かいところは改めて「フライフィッシャー」でも紹介しますが、
スペイキャスティングは練習しているだけでも、アソビとして成立する
ことを再確認しました。とにかく面白いです!

「平日に人が集まって練習するなんて、カナダじゃまずありませんよ」
とおっしゃってましたが、マットさん、ご協力ありがとうございました!









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