2006年09月

2006年09月15日

仕事の合間に……


タイイングは家でするもの、という固定観念はありません。
タイイングは会社でもできるもの、なんです。
仕事柄というか、会社柄というか、今のところそういうことになっていて、
会社でフライを巻いていても、フライに対するあれこれは言われても、
行為そのものに文句を言われることはありません。
釣り人にとっては幸せな会社かもしませんが、これに慣れてくると、
ある意味社会復帰は難しいのかもしません。

と、いうわけで校正の合間にタイイングしてます。
来週からサハリンに行くことが決まったからです。
杉坂隆久さんと一緒です。
イトウはまだ釣ったことのない未知なるターゲットなので、今からワクワクしてます。
諸先輩方々にアドバイスをいただくことに。
フライは?
バニーでいいんじゃない?
ということでゾンカー各色大集合でバニー作りです。

DSC_0003.JPG
校正の合間にタイイングです。間違っても窓際族というわけではありませんので誤解のないように。

コツコツ巻いていると、みんなから意見されます。
そのフックはダメだとか、マテリアルの色が悪いとか、それじゃ釣れないとか諸々。
最後は決まって、オレがサハリンに行った時はさぁ……。と釣り談義に花が咲きます。

DSC_0002.JPG
で、みんなの意見を集約したら、こんなパターンになりました。はたしてコレでイトウが釣れるのか?結果は後日報告しますね。





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2006年09月11日

那須高原の赤色灯


あ・ぶ・な・かっ・たぁ〜。
シーズン中の取材は、やはり車での移動が圧倒的に多い僕たち。
ゆえに、高速道路でのスピード違反は、
分かっていても痛い目に会ってしまいがち、
大いに気をつけなければならない鬼門なのです。

同僚の失敗談はきりがないのでここでは割愛しますが、
このあいだ、尺ヤマメも出てほっとした東北道の帰り道、
久しぶりにヒヤリとしました。

「無理せず走行車線で」というドライブが1時間くらい続いた深夜、
自動速度取締機が連続する区間を終え、
ちょいと追い越し車線へ。眠気もなくいいぐあいだと思っていたところ、
左前方を5〜6台が固まって走っています。「あれを追い越したら前に入ろう」と、
ちょいと加速してバックミラーを見てビックリ!

そこに写っているのは、赤色灯を爛々と灯したパトカーではありませんか!
気付くのとほぼ同時に走行車線に戻っていたのですが、
やつは僕のすぐ後ろに入りました。
「あー、やっちまった……」
こちらとしては、当たり前ですがもう観念している状態です。ガックリ。
ただ、彼らからはとくにどうしろとも何のサインも送られてきません。

ちょっと不思議に思い始めた頃、パトカーは一度僕を追い抜き、前に入ってきました。
で、しばらくすると現われた西那須野塩原の出口から、
何事もなかったかのように出て行ってしまったのでした。
 
とりあえず、無言の警告だけだったようです。
皆さんも、安全運転は当たり前なのですが、
やっぱり気をつけましょうね。


今月発売号に掲載される、秋田釣行で出たビッグワン・ヤマメです。撮影者は津留崎健さん。きれいなフォトは本誌をご覧ください。それにしても、大きかった……


大ものに備え待機中のカメラマン。じっと待つ時間が続いて、その一瞬にチャンスが待っているのでした














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2006年09月09日

疑似体験


tori.jpg

相模湾のオフショア・フライフィッシング。
散水とチャミングで寄せた魚を釣るというのは
カツオの一本釣りと同じなのですが、
同じなのは釣り方だけじゃないかもしれません。

ナブラに当たるというのは、まさにフィーバーの状態。
ひたすら釣りまくってくると、興奮が興奮を呼びナチュラル・ハイになってきます。
テンションも上がり、声は大きくなり、皆の威勢がよくなってきて……
そこで気付きます。あっ、これが漁師さんの喜び?

そうなのです。漁師さんの気持ちを疑似体験できるんです。
……くせになりそうな快感。


niku.jpg
釣りが終わればバーベキュー

neko.jpg
匂いに誘われて……




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2006年09月01日

気になるスナック


先日、南アルプスの渓に行ってきました。
無風で蒸し暑くて渇水気味という状況で、全身蒸れ蒸れの一日でした。
取材後の帰り道、富士川沿いを車で走っていたときのことです。

ふと、あることを思い出したのです。
それは、カメラマンの刈田 敏さんから聞いていたスナックのことでした(この場合のスナックは飲み屋のほうです。念のため)。
刈田さんは大のスナック好きなんです。僕も大好きで、この手の話ではよく意気投合しています。あの昭和な感覚と場末な雰囲気がなんともいえない空間を作り出していて、魅力を感じずにはいられません。そんな刈田さんですら、名前の凄さにためらって入れなかったというスナックが確か富士川の近くだったことを思い出したんです。
その名も「スナック先祖」。
紫の看板に白字で書かれているそうで、名前から想像してみると、お盆も営業中だったのかどうかは不明ですが、いろいろなことを想像させてくれる店名であることには疑いようがありません。
なにせ看板を見て、さまざまなことを想像し過ぎて頭がパンパンに膨らんでしまった刈田さんは、
一度入ったら二度と出られなくなってしまうのではないか、と妄想が膨らみ過ぎて結局店には入れなかったというくらいなんですから。今度はぜひ2人で、って約束してるスナックのひとつなんです。

車なので飲んで帰る気は毛頭ないんですが、場所だけでも知っておきたい、看板だけでも一目見ておきたいという衝動はおさえられなくなっていました。
刈田さんに確認しようと電話してみると、
「只今お掛けになった電話は、電波の届かないところにあるか、電源が入っていないため……」という無情な女性の声が聞こえるだけでした。
結局見つけられることもなく、すごすごと帰宅することに。

残念ながら店を見ることはできなかったのですが、今回の“先祖”ももちろんそうですが、スナックの店名というのは、ツッコミどころ満載というか、センスのなさもここまでいけば立派というか、今が21世紀とは思えないほどのネーミングがまた愉しみのひとつでもあるんです。

以前、取材で狩野川の近くで何泊かしていた時は、近くに「スナックヤマメ」という店があると聞き、
捜してみたこともあるんですが、残念ながら廃業した後でした。

ちょっとネットで検索してみると、「明日では遅すぎる」とか、「ヒステリック・ママ」、「ミスターヒゲ」、「スナックどん底」、「ルパン反省」などなど、出るわ出るわ。
地方に行けば行くほど、ネーミングも突飛なものが多い傾向があるようで、
取材先での楽しみがまたひとつ増えた気がします。




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