2012年06月15日

ローカルな獣毛がすごい

FFの今月号の作業も大詰めの中、
昨日の夕方は編集部を抜けだしてサンスイ渋谷さんへ。

実はつい先日のブログで紹介したタランスキー夫妻とは別に、
これまた来日中だったオーストラリア・タスマニアのフィッシングガイド、
クリストファーと久しぶりに会うためだったのですが、
お店では彼がお客さんに即興のデモンストレーションも兼ね、
タスマニアのローカルフライを巻いていました。

なかでも昨年にタスマニアを訪れた時から、
とても釣れるフライだと感心したものの1つが、
写真の「ポッサム」の毛を使ったフローティングニンフ。

DSC_8082



ポッサム? オポッサムではないのか?
と思った方は私同様にウィキペディアをご覧いただくとして、
いずれにしてもタスマニア(=オーストラリア)の彼らがれっきとした
ローカル獣毛として持ってきたのは間違いなく正式名称「ポッサム」のほうです。

で、非常に長い毛がとれる、かつ空気をよく抱いているという
「ポッサムの冬場のテイル」が写真の上に写っているもので、
これがもうテイルからボディーからハンプバックのウイングケースまで、
それだけでなんでも巻けてしまう見るからにすぐれた質感の
ヘアマテリアルでした。

「ほしい、ちょうだい!」と頼んで、
その場でスキンごと少し切り分けてもらったのですが、
日本でもヒグマの毛を重宝している人がいるように、
このような各地のローカルマテリアルにはまだまだ知らない世界が
広がっていそう。

ちなみに、オーストラリアに在住のフランス人フライフィッシャーには、
「フランスのリムーザン地方特産のオンドリのフェザー」も紹介してもらい、
これがまたすごく光輝く羽根でした。

このあたり、FF誌でも今後ご紹介したいと思っています。

[八木]







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